【書評】日本の課題について考える第一歩 落合陽一著「日本進化論」

こんにちは、しろまる(@castlefrom0)です。

落合陽一さんのかっこいいポートレートが表紙のこの本「日本進化論」を読みました。

とても知的好奇心をくすぐる良い本でしたので、概要とともに感想を述べていきたいと思います。

どんな本?

本の構成

「日本進化論」は、2018年に行われた 「平成最後の夏期講習」 というインターネット番組の内容をまとめた本です。

「平成最後の夏期講習」とは、 今の日本の課題について議論することを目的としたニコニコ動画の生放送番組であり、本書著者の落合陽一氏と、衆議院議員の小泉進次郎氏が共同企画したものです。

本書の重要なキーワードは、「Politech ~ポリテック~」です。

テクノロジーの使用を前提として、政治の議論をする「ポリテック」を念頭に入れたうえで、次の6つの課題が本書で紹介・議論となっています。

  • 働き方
  • 高齢化
  • 子供
  • 財政
  • 教育・コミュニケーション
  • スポーツ

これらの課題に対しての議論が、以下の流れで紹介されています。

  1. 課題の全体像の紹介
  2. 落合氏による課題の再整理
  3. 見識者による議論のまとめ

②で再整理と書いてあるのは、 「平成最後の夏期講習」での有識者の方のプレゼンを落合さんが再構築して紹介しているためです。

取り上げられている社会課題

本書で紹介されているものの中から、「働き方」について、本書を引用しつつ少し触れたいと思います。

課題の全体像の紹介

AI(人工知能)の発達によって、私たちの働き方はどう変化していくのでしょうか。

落合 陽一. 日本進化論 人口減少は史上稀なるチャンスだ! (SB新書) .

働き方のアップデートを試みる際、一番の障壁となるのが、「固定化された価値観」の存在

落合 陽一. 日本進化論 人口減少は史上稀なるチャンスだ! (SB新書) .

働き方についての議論のスタートは、AIによる働き方の変化です。
AIが導入されつつある今、働き方をどうアップデートすべきか、と課題・議論が要約されています。

落合氏による課題の再整理

終身雇用・年功序列は半世紀程度の歴史しかない

落合 陽一. 日本進化論 人口減少は史上稀なるチャンスだ! (SB新書) .

キーワードになると考えられるのが、「限界費用ゼロ化」「インフラ撤退社会」「ダイバシティの実現」

落合 陽一. 日本進化論 人口減少は史上稀なるチャンスだ! (SB新書) .

まずは、日本の終身雇用・年功序列制度を理解するため、成り立ちから制度が整理されています。
現在の少子高齢化の日本に合っていない制度となっていることから、新たな働き方へ変化する必要があると問題提起されています。

これからの働き方を考えていくうえで、上記の三つの視点から落合氏の考えが展開されていき、この章は締められています。

有識者の議論のまとめ

最新テクノロジーは今まで不可能だと思われていたような「働き方」を実現しています。

落合 陽一. 日本進化論 人口減少は史上稀なるチャンスだ! (SB新書) .

自分にとって「働く」とは何か、改めて考えなおすべきときがきています。

落合 陽一. 日本進化論 人口減少は史上稀なるチャンスだ! (SB新書) .

有識者6人によるディスカッションをした結果がまとめられています。

島根県の海士町で導入されている海産物管理システムや、つくば市へのRPAの導入事例、WITH ALS代表の武藤将胤さんの事例を紹介し、これから働く意味を考えていくべきだと議論が締められています。


感想

とても面白く興味深い本でした。

課題に対して、まず背景知識・前提知識から説明がはじまるため、今まであやふやにとらえていた課題を認識したうえで、議論のまとめを読むことができ、とても理解しやすかったです。

落合氏が再整理した課題を読むだけでも、勉強になることに加え、見識者の方々の視点から課題のとらえ方、アプローチを知ることができた点で、とても有意義な本だと感じました。

注意したいのは、本書に書いてあることだけが正解ではないし、本を読んだ私たちも常に考える必要があるというのを忘れないようにしたいことです。

本を読んで満足するだけでなく、少しずつでも考えて、行動できるようにしたいと感じました。

ただ、それが難しいんですけどね。

まとめ

落合陽一さんの最新書を今回読んでみました。
とてもとっつきやすい本であるので、学校の課題図書にしても良いのではないかと個人的には思います。

また実際の議論の様子はニコニコ動画で公開されているため、こちらも見てみようと思います。
URL : http://blog.nicovideo.jp/niconews/82089.html

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